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湯治場はもうひとつの我が家

logbook #218 鳴子温泉郷 東鳴子温泉 まるみや旅館





まるみや後1のコピー

温泉といえば、いまの若い世代のワタシ達にとって
”観光”や”レジャー”的な要素が強いのですが
そもそも日本の歴史において温泉とは”湯治”や”療養”のための役割を持って
長い歴史を歩んできたといえるでしょう

今では時代の波に押され、多くの温泉地が観光化していく中で
脈々と湯治の歴史を今に伝える温泉地のひとつが
鳴子温泉郷にある東鳴子温泉です☆

すぐ隣にある鳴子温泉には大型観光ホテルが並ぶのに対し
東鳴子の300m程のメインストリートに
自炊旅館や食堂、お土産屋さんなど
対照的な昭和テイスト情緒たっぷりの雰囲気が味わう事ができます

まるみや前2のコピー

歴史的背景やその役割を見ても
鳴子温泉と東鳴子温泉のコントラストは明確で
鳴子温泉はもともと農業従事者の閑散期の湯治場であったのに対し
東鳴子は漁業従事者の湯治場として賑わってきました

主に岩手から宮城・福島の漁師さんが中心で
エリア的に全ての宿で多かったのが石巻、塩釜、気仙沼、
唐桑、女川、南三陸、東松島
更に各宿ごとに自然と分担が決まっているのも面白いところ

例えば初音旅館では亘理や山元町などの漁師さん
大沼旅館では相馬周辺の人たちとそれぞれ宿ごとに分かれていたそうです

農業と違い海の海産物によって、それぞれOFFシーズンが異なることから
一年を通して湯治客で賑わいを見せてきたといいます

まるみや後14のコピー

まるみや前9のコピー

独特の色を持つ東鳴子温泉の中に
全国の自炊宿ファンから強い支持を受け、マニアが通う自炊宿があります
東鳴子温泉 「自炊の宿 まるみや旅館」☆
メインストリートより山手の方に一本入った裏の路地に建つ
木造二階建ての横に長い旅館です

ワタシ達もほとんどが観光的な旅館やホテルに泊まることが多いので
今回のまるみや旅館が、実は初めての自炊宿宿泊になります
ここは残念ながら”立ち寄り湯”不可
それも療養のために長期滞在するお客さんへの配慮と考えれば納得ですね

まるみや前8のコピー

まるみや前7のコピー

館内には普段見かけることのない自炊場や共同の洗面所など
ワタシ達にとっては新鮮に映るものばかり
部屋にも簡単なシンクとガス台、食器などが用意され
布団もセルフというシステム(自炊宿ではスタンダードなのでしょうね)
何より嬉しいのがチェックイン10:00!
ゆったりと過ごせるのが嬉しい☆
湯治療養はもちろん、鳴子温泉観光や湯めぐりの拠点にもお勧めの宿です

その名宿にこの人あり..!と温泉通の中ではとても有名なのが
まるみや旅館4代目のご主人”きくちゃん”
前評判通り(ネット情報 笑)とても話し好きで笑顔が素敵なきくちゃん
それでいて深く入りすぎず、あくまでも湯治療養しやすい環境作りをされている印象でした

ワタシ達も色々と大変お世話になっている大切な友人です

まるみや前15のコピー
~男女別浴室 "まるみやの湯”~

まるみや旅館の通を唸らせるお湯のひとつが
この男女別浴室の通称”まるみやの湯”
自家源泉まるみや1号、2号使用
冬場は東鳴子の赤湯共有源泉も流し込み温度調整を行っています
独特の緑がかった濁り湯で、湯底に溜まった温泉成分が
味噌汁の様に攪拌されることから通称「味噌汁の湯」として知られています

こちらのお湯は適温でとても肌にしっくりと馴染み
なるほど評価の高さが伺えます
いつまでもお湯に抱かれていたい
そんな幸福感に包まれますよ

まるみや前19のコピー

まるみや旅館のもうひとつの浴室が「混浴大浴場」
”まるみやの湯”の浴槽よりも大きな浴槽は
6~7人入浴可能な大きさ☆

こちらは東鳴子の共有源泉赤湯を使用
温度は...東鳴子特有の激アツ!
足を入れただけで熱湯が苦手なワタシには強敵...
といっても大抵はお湯の表面が熱く、湯底は適温の場合が多いです
こんな時は、焦らず慌てず☆
廊下に出て、きくちゃんの名を呼べば
正義のヒーローの如く
特製の湯かき棒を片手に素早く駆けつけてくれます(笑)
そして月光仮面のおじさんの如く
「ごゆっくり~」と去っていきます

今度はぜひ混浴しましょうね~

まるみや前35のコピー

まるみや前36のコピー

浴室内の壁のデザインや床のタイルなど
なかなかの昭和レトロなセンスが漂います

現在で4代目となる「まるみや旅館」
創業は大正元年 初代湯守 菊地宮乃さんが宿の経営をスタート
名前の”宮”を丸で囲んで、宿名を「丸宮旅館」に

昭和42年の湯治棟の改修の際に有限会社設立
現在の「(有)まるみや旅館」(屋号 元湯自炊まるみや旅館)となり現在に至ります

この混浴大浴場、改装前はひょうたん型のひと回り小さな湯船で
名称も「ネオンの湯」と呼ばれていました
名の通りネオン照明に照らされた浴室は
さぞかし雰囲気抜群だったでしょうね
そして当時の最大の特徴は、なんと!周囲に細長い水槽をめぐらせ
金魚を泳がせていたそうです
アクアリウム!
なんて斬新なアイデア☆
今では昭和レトロのこの宿も、当時は最先端だったのかも(笑)

まるみや前48のコピー

良き昭和の和やかな時代
時には100名ほどの湯治客で賑わっていたと言います
自炊湯治宿という事もあり
もちろん宴会などは基本的にない療養目的の宿ですが
そこは「まるみや旅館」の心意気
湯治客によって”勝手に”浴室前の広い廊下をが即席の宴会場に早変わり
様々な衣装に身を包み、そえぞれの十八番をお披露目するという
立派な演芸ショーが開かれる事もしばしばだったそうです
当時の楽しそうなお客さんたちの顔が目に浮かびますね

これもひとつの大切な療養だったのかもしれません♪

img_0.jpeg

そんな和やかな空気の流れる東鳴子
昭和の終わりの大型ホテル建設の波にもほとんど翻弄されず
独自の文化を守り続けてきました

しかしすべてを変えてしまったのは
2011年に東北を突如襲った東日本大震災
鳴子地区も被害を受けましたが
何より大きな被害を受けたのは、常連客の多くがいる三陸の漁師さんたち
あの日を境に連絡が全く取れなくなってしまった人
毎日を過ごすのに精一杯で湯治に来れなくなってしまった人
その他の不評被害により、一気に客足が減ったと言います

IMG_5931のコピー

「あの頃はいい時代だったな~」と
廊下に飾られた昔の写真を眺めながら話してくれました

その後、追い討ちをかけるように
お父さんが倒れ、最愛の奥様が他界されるなど
大変な数年間だったそうです
現在は寝たきりのお父さんの看病と中学に通う三男さんを見ながら
たったひとりで宿を切り盛りする毎日
相当な苦労だと思います

それでもきくちゃんはいつも笑顔でワタシたちを迎えてくれます

「おたくのお湯があるから
一年中こうして仕事ができるんだよ!」とか
「ほら!こんなに腕が上がるようになったよ~
このお湯のおかげ!」という
湯治客の声を聞くたびに力になるそうです

まるみや後26のコピー

きくちゃんはおっしゃいました

「湯治場はもう一つの我が家です」☆
自宅や実家、別荘などの他に
もう一つ「ただいま!」って帰れる我が家があったら
人生豊かになる
今、僅かに残る湯治宿には 
それが出来る可能性があると思いますと

混浴も自炊も真に必要なものは
必ず時代が拾い上げてくれる
そう信じていると話してくれました

ぜひ皆さんも
一度「まるみや旅館」に足を運んでゆったりとした時間を過ごしてみてください
もうひとつの我が家を持つ
これが本当の贅沢かもしれません
きっといつでもきくちゃんが
「おかえり~」と待っていてくれるはずです

あ!ちなみに
名称のなかった混浴大浴場は本日より名称が決まったそうです
「みうの湯」に決定だそうですよ(笑)
きくちゃん、本当にいいんですね~発表しちゃいましたよ☆

まるみや後41のコピー
~まるみや旅館 みうの湯~


みうたん☆クローバーZの混浴ログ♪

みうたんお気に入り度☆☆☆☆☆

【住所】 宮城県大崎市鳴子温泉字赤湯33-2
【☎︎】 0229-83-3139(留守番電話)
【入浴料】 立ち寄り不可
【入浴時間】
【定休日】 不定休(要確認)

【HP】 自炊の宿 まるみや旅館


参考であり、変更もしくは過去のデータである恐れがありますのでご理解ください

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ヒーリングアートのお湯♪

logbook #217 鳴子温泉郷 東鳴子温泉 大沼旅館





昔ながらの湯治宿が軒を連ねる静かな鄙びた温泉街に
異色とも言える現代風テイストを取り入れた温泉旅館があります
東鳴子温泉「大沼旅館」

普通は黒川温泉に代表されるように温泉地自体が
現代風のテイストを取り入れ集客を見込むことが多く
その波の中で昔ながらの湯治宿は
ひっそりと息を潜むようにしているのが常ですが
ここ東鳴子では全く逆(笑)
未だに時代が止まってしまったかのような雰囲気漂う
昔ながらの湯治宿や商店が軒を連ねる温泉街に
ここ大沼旅館だけが(ニューあらおも)鉄筋4階建てという
かなり”浮いた”存在になっています

大沼29

東鳴子の共有源泉と自家源泉の2つを持ち
館内6つのお風呂と裏山にある庭園露天風呂の7つのお風呂を楽しめます

自家源泉使用の「灯りの湯・陽の湯・陰の湯」は
それぞれ貸切風呂で宿泊者専用
裏山にある庭園露天風呂「母里(もり)の湯」は共有源泉を使った宿泊者専用
なので今回はスルー!
自家源泉と共有源泉を使用する女性専用浴室「天女の湯」
変わり種の「ふかし風呂」は浴室にマットが敷いてあり
いわゆるサウナのようなタイプのお風呂
そしてメインの混浴大浴場「薬師千人風呂」と湯めぐりできるラインナップ

今回は立ち寄りでの訪問だったので
混浴の「薬師千人風呂」を堪能しました

名前通り1000人の入浴は不可能ですが(笑)
東鳴子温泉の中では相当広い湯船
他の宿でも使用されている共有源泉ですが
場所によって微妙に色や匂いが変化するのがおもしろいですね
ここでは緑がかった緑茶のような色
湯温も適温でとても入りやすかったです

湯底中央にある穴から
掛け流しの源泉が自噴されているので
新鮮なお湯を楽しむことができます

大沼24

この薬師千人風呂の大きな特徴のひとつが
ご覧のように浴室の壁に描かれた仏画☆
今までの仏画といえば妙に怖かったり
不気味だったりという印象が強いのですが
ここに描かれている仏画は、とても優しく穏やかな顔をしています

なるほど、聞けば女性画家の作品だそうで
高橋典子さんという仏画を専門とするアーチストが
1996年に半年間をかけて描きあげた大作☆
浴室の壁全面に描かれているので
浴室内を、あたかも美術館で絵を鑑賞するかのように
正装でゆっくり見て回りました
その天女達の表情はとても優しさで溢れていました

”ヒーリングアート”ってみなさん知ってますか?
病院や施設などで用いられる療法のひとつで
絵画を見ることによって心が癒され
人間が本来持ち合わせている治癒能力を高める効果のある治療法です
この薬師千人風呂の壁画も
温泉の効能をより高めてくれる事間違いなしですね

大沼13

ちなみに現在のご主人の奥様は作曲家で
あの坂本龍一さんを人脈に持つ
業界では有名な方なんだそうです☆
東鳴子のテーマ曲も手がけているんですって!
(そんなものがあるなんて!)

昔ながらの鄙びた閉鎖的なイメージが強い東鳴子ですが
実は過去に大きなアートイベントなどが行われていたんですよ~
「GOTENGOTENアート湯治祭」といって
2005年~2008年に開かれたもので
駅コンサート(クラッシックからポップスまで)
映画祭、田んぼ湯治、作品の町内展示など
東鳴子温泉観光協会が町をあげて行ったイベントで
その発起人の一人がここ大沼旅館の現在のご主人で
奥様の人脈をいかんなく発揮したという事です

いわゆる町おこしのひとつとしてのイベントでしたが
ただ単に有名な観光地を目指すという流れではなく
あくまでもイベントを通して、多くの人たちに
古き良き”湯治”の世界の良さを広めるために尽力されたのでしょう

「温故知新」
ただ単に世の中の流れに身を任せ
新し物を追うだけではなく
古きを重んじて、その良さを啓蒙していく事
そこに一石を投じた大沼旅館のご主人に敬意を表したいですね

昭和テイスト満載のこの温泉地で見つけた
素晴らしい宿でした

大沼9


みうたん☆クローバーZの混浴ログ♪

みうたんお気に入り度☆☆☆☆☆

【住所】 宮城県大崎市鳴子温泉字赤湯34
【☎︎】 0229-83-3052
【入浴料】 500円
【入浴時間】 11:00~14:00
【定休日】 なし

【HP】 大沼旅館HP


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ノスタルジーな世界への入り口☆

logbook #216 鳴子温泉郷 東鳴子温泉 ◯◯旅館





全国各地の温泉宿も時代の流れとともに様々な変貌を遂げています
高度経済成長期の大型ホテルの乱立
バブル崩壊後の個人対個人の隠れ家的宿
星野リゾートを代表とするような全国チェーン展開
斜陽産業の原因ともなっている後継者不足問題など
悪戦苦闘しながらも”温泉宿”の存続のため
試行錯誤を繰り返しているとも言えます

そんな中、昔ながらの”湯治”の世界を変えず
業界の目まぐるしい変貌に翻弄される事なく
まるで時が止まってしまったかのような
昭和の匂い漂う温泉街があります

初音13

初音5
~第2浴室 岩風呂~

鳴子温泉郷に属する「東鳴子温泉」
田舎のメインストリートを思わせる昔ながらの商店や食堂
木造建築の鄙びた旅館が軒を連ねる風景は
人々の心にある”なつかしい田舎の風景”を思い出させてくれるようです

多い時は20軒ほどあった旅館
現在は11軒が軒を連ね
そのうち8軒に自炊部があり、更に7軒に混浴を持つという
昔ながらの”自炊・混浴”のカルチャーを守り通しています

そんな東鳴子を語る上で欠かす事のできない宿が今回の老舗旅館
しかしながら、今回のレポートはある理由により
宿名やその他詳細を伏せてのレポートとしました

それでも素晴らしいお湯と浴室は
どうしても多くの方に知ってもらいたい気持ちと
消滅しつつある混浴温泉の「活性化・ご理解」のため
信念を持って最小限でレポートさせていただく事にしました

初音26

如何ですか??このノスタルジックな雰囲気抜群の浴室♪
第3浴室の混浴風呂
緑茶のような深い色のお湯
温泉成分によりタイルや床の程よく変色したバランス
何よりもブルーという意表をついたような窓枠
外には陽の光と青々とした緑☆

東鳴子を訪れる湯治マニアの中でも
この混浴の第3浴室のファンはとても多く
草津温泉の共同湯「千代の湯」建設に携わった
建築デザイナー上谷季美子さんも
(女優やモデル顔負けのもの凄い美人サン♪)
建物や内装にめっちゃ一目ぼれする程

三方向が大きな窓になっているので
内湯でありながらとても開放があります
それでいて静寂に包まれた浴室内は
完全に日頃の喧騒を忘れてしまうほどリラックスできます

初音25

初音24

初音9

第1浴室(貸切風呂)と第2浴室(岩風呂)は
東鳴子共有源泉である赤湯源泉を使用し
この第3浴室は赤湯源泉と自家源泉を絶妙にミックスさせたもの
泉質はナトリウムー炭酸水素塩泉

壁からは二つの湧出口が見えます
それぞれの湧出口には異なった色の温泉成分がこびりつき
効能の高さを伺い知れます

東鳴子温泉って本当に奥が深いディープなエリアなんですね

初音29

でもやっぱり多くのリピーターの心を掴んで離さない
最大の効能はお湯でもレトロな浴室でもなく
この宿の「心」でもある女将さんの"客あしらい"にあると思います

突然の立ち寄り入浴をきっぱり断られる事も多く
一人でも宿泊客がいればそちらをしっかり優先し
まるで京都祇園の”一見さんお断り”の料亭のような
人を寄せ付けない雰囲気を持つこの宿
いわば東鳴子一、難攻不落な宿かもしれません

”湯治”のための宿
その役割をしっかり果たし
リピーターを大切に思うからこその心遣い

今回2日間滞在させていただき
いろいろなお話をさせていただきました
”入りすぎず離れすぎず”の関わり方
こちらも気を使わず、心からリラックスできます

初音11

帰りがけに素足のワタシを見て
「女性の冷えは大敵よ!」と奥の居間から
新しいストッキングを持ってきて渡してくれました
「またいつでもおいでね」と
まるで母親のような優しさに心が温まりました

車に乗るところまでワザワザお見送りをしていただき
笑顔で見送ってくれました
この時ワタシは東鳴子の小さな湯治宿に
なつかしい田舎の風景を重ね合わせていました

深々と頭を下げ
見えなくなるまで手を振ってくださる女将さんの姿を
車のドアミラー越しに見ながら
また「ただいま~」と帰りたくなる気持ちになりました

有名デザイナーも惚れ込む昭和レトロの雰囲気を持つ
東鳴子を代表する名湯
ぜひゆっくりと訪れてみてください

初音8


みうたん☆クローバーZの混浴ログ♪

みうたんお気に入り度☆☆☆☆☆

【住所】
【☎︎】
【入浴料】
【入浴時間】
【定休日】

【HP】


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拘り(こだわり)の宿

logbook #215 鳴子温泉郷 東鳴子温泉 いさぜん旅館





旅人が転地効果と温泉効果を求め
日頃の疲れを癒しにくる旅籠(はたご)
地域や歴史など宿により様々なこだわりや特色を見る事ができます
そういった宿や主人の「拘り」に触れるのも
旅の醍醐味でもあります
今回訪れた宿もそんな「拘り」を持つ温泉宿です

鄙びた雰囲気の東鳴子温泉
ここは近代的なホテルは皆無と言っていいくらいに
昔ながらの湯治宿が軒を連ねるノスタルジックな温泉街
その中に東鳴子の人気の宿「いさぜん旅館」はあります

二階建ての木造建築の玄関前には
「長寿の松」という立派なアーチがあり
くぐると長生きするといわれています☆
というより、くぐらないと玄関には入れませんが(笑)

旅館部と自炊部を持つ「いさぜん旅館」
3つの泉質と4つの浴室が用意されています
混浴の「いさぜんの湯」
男性用の「大浴場」女性用の「中浴場」
小さな湯船の「貸切風呂」☆
今回はもちろん混浴の「いさぜんの湯」へ!

いさぜん8

男女共用の脱衣所から数段降りた所に湯船が2つ
向かって左側に四角の湯船の「炭酸泉」(いさぜんの湯1号2号混合泉)
右側にひょうたんの様な形をした「鉄鉱泉」(いさぜんの湯V3号+東鳴子重曹泉)があり
しっかりとしたタイル張りのコンクリートの壁で隔てられています

混浴と言っても余程どちらにも入浴者がいるパターンを除けば
片方が空いているのに、わざわざ女性が入っている湯船に
入浴しようとする輩(殿方)はいないでしょうね
もしいたとしたら不審者もしくは「ワ◯さん」認定です(汗)
なので混浴初心者の女性でも安心かも

東鳴子は古くから”湯治”としての混浴文化が色濃いので
今でもマナーを守った湯治客が多いのも特徴のひとつ
ここを覗いて誰かが入っているな~と思えば
上がるまで入ってくることはないと思います☆

いさぜん10

こちらのお湯は名前通り「炭酸泉」
”炭酸泉”といえばワタシはプクプクとした気泡をイメージしますが
紅茶の様な深い赤茶のお湯には、それらしいものは見られませんでした
このお湯は正式には”ナトリウム-炭酸水素泉”
旧泉質名以前の時代ではこれらの泉質も一律「炭酸泉」としていたそうです
昔の名残のまま”湯船の分類”として残っているのでしょう

激アツがスタンダードの東鳴子のお湯
当然アツアツをイメージしていたのですが
どちらかといえば”ぬる湯”に近い40度ほど
ちょっと拍子抜けしました

しか~し、あなどるなかれ!
この炭酸泉は新陳代謝とデトックス効果が非常に高く
”一日3~4回・時間は一回15分位”という
入浴方法に関する注意書きがあるほど☆
それだけ反応が強いのでしょうね
ありがたく身を沈めます♡

入浴法を忠実に守り15分で
隣の「鉄鉱泉」へ移動です

いさぜん25

こちらは少し熱めのお湯ですが
入れないほどの熱さでもありません
泉質は”ナトリウム-炭酸水素泉・塩化物硫酸塩泉”
こちらの「鉄鉱泉」という表記も
旧・旧炭酸泉に若干鉄分含んでるってことから
昔に命名されたものと思われます
なので温泉成分表の表記ではなく湯船の分類名ということで☆

どちらも紅茶の様な深い赤茶のモール泉に見られる色で
東鳴子のお湯の特徴でもあるタイヤの様な「アブラ臭」がします
特にこちらの「鉄鉱泉」の方が臭が強めに感じました

この「鉄鉱泉」は効能の強い「炭酸泉」の上がり湯として
体を引き締め仕上げる効果があります

上がった後も2つの泉質の順番浴で短時間でありながらも体がポカポカとして
新陳代謝とデトックス効果をしっかり体感できた様な気がします☆
この名物とも言える「いさぜんの湯」が
多くのリピーターが愛するお湯であることは納得です

では「いさぜん旅館」の拘りは?
お湯もさる事ながら館内に入れば
一目で主人が阪神タイガースのファンであることが理解できるほど
ロビーや廊下の置物や飾り、大浴場・中浴場の桶や椅子まで”トラ柄”で統一されています
ここまでやるかぁ?というレベル(笑)

拘りはそれだけではなく
廊下のガラスケースにUFOキャッチャーの如く並べられた
怪獣やウルトラマン系のフィギアに驚かされます
お子さんかお孫さんのものかなと思いきや
マニアであるご主人のもの☆

館内を自由に闊歩する猫ちゃんたちの名前は
「くぐつ陣内」とか「がま法師」
これはワタシの知らない昔のTV番組「赤影」の悪役の名前だったり
男子大浴場の名前が「大豪寺の湯」
これまた昔のドラマ「柔道一直線」に出てきた大豪寺虎男という
主人公のライバルの名前らしいです(笑)

館内の注意書きにこんなのもありました
「夜間の入浴はワントップではなくツートップで!」とか
「アウェーでの湯治を楽しみましょう!」とか
サッカーの大ファンでもある事もわかりますが
おそらく年配の湯治客が見ても解読不能でしょうね....(笑)

いさぜん19

そんな拘りを持つご主人はいさぜん旅館の2代目☆
初代主人”砂金善市(いさごぜんいち)"さんの名前をとって
「砂善旅館」と名付けられたこの宿
湯治宿という一般的な常識にとらわれず
自由奔放かつのんびりホワっとした雰囲気が
東鳴子を代表する人気宿の秘密なのでしょうね

ぜひ気さくなご主人に会いに
いさぜん旅館を訪れてみてください☆

みうたん☆クローバーZの混浴ログ♪

みうたんお気に入り度☆☆☆☆☆

【住所】 宮城県大崎市鳴子温泉赤湯11
【☎︎】 0229-83-3448
【入浴料】 500円
【入浴時間】 10:00~20:00
【定休日】 無休

【HP】 いさぜん旅館HP


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恍惚のアブラ臭

logbook #214 鳴子温泉郷 東鳴子温泉 高友旅館





鳴子温泉郷の中でも、特に湯治色の強い温泉地といえば
東鳴子温泉の名前が挙がる事でしょう
鳴子温泉が高度経済成長期に観光地として大型ホテル化を進める中でも
長い間、昔ながらの湯治場として自炊宿を中心とした形を守ってきました

鳴子温泉郷の中心部の鳴子温泉は組合員施設の”農民の家”に象徴されるように
農家の方々の湯治場として発展したのに対して
東鳴子は三陸の漁師さん達の湯治場として賑わってきた歴史があります

高友8
~高友旅館「もみじ風呂」~

観光化されてしまった宿やホテルはほとんどなく
昔ながらの旅館が東鳴子の温泉街に軒を連ね
ピーク時は20軒あったの旅館も、バブル崩壊、震災を経て
現在では11軒に減ったものの
その中で8軒に自炊部があり、さらに7軒に混浴宿が残るなど
全国でも珍しい混浴密集エリアが構成されています

今回訪れた宿は東鳴子温泉の中でも人気の宿の一つ「高友旅館」
本館、別館、52年館(自炊部)からなる大きな旅館で
4つの泉質と7つの湯つぼを持つ湯治宿です

休日には多くの立ち寄り客で賑わいを見せます
高友旅館に訪れる方々の一番のお目当は
何と言っても「黒湯」
本館左奥にある大きな浴室の混浴風呂です

高友15
~高友旅館「黒湯」~

高友旅館の建物は増築を重ねた事で
7つある浴室も館内の離れた所に点在し
初めての入浴客はしっかりと説明を受けないと
間違いなく迷ってしまうほど複雑な作り(汗)
さらに館内のノスタルジックな雰囲気も重なり
高友ワールドのラビリンスに迷い込むことになります

一番人気の「黒湯」は男女兼用の脱衣所があり
浴室に足を踏み入れるとまず目に飛び込んでくるのが
温泉成分によって変色した床と高い天井
壁には源泉を送る何本ものパイプが化学工場のように露出し
観光ホテルの”見せる”浴室の作りには程遠い
湯治場特有の世界観を作り出しています

細長い円形を形取った湯船には「黒湯」の名前通り
暗緑のお湯が注ぎ込まれています
そして奥には一段高い場所に黒湯とは別源泉
”顕の湯”の「プール風呂」があります

高友18

「黒湯」の湯船に身を沈めると
このお湯の最大の特徴でもある
刺激の強い強烈な匂いがワタシの鼻を打ちます

コールタールのようなアブラ臭
東鳴子温泉を代表する独特の匂いのお湯は
地中の生物由来の有機物を多く含む事で
原油とまったく同起源の同じ物質が薄いながらも含まれる事から
この独特の香りを発します
まるでタイヤに囲まれたかのような感じ..

ワタシは...ちょっと苦手なのですが...(汗)

それでも全国からこの”アブラ臭”のお湯を求め
多くの方が東鳴子を訪れます
一般ウケではなく玄人ウケする
まさに温泉通を唸らせるお湯なのです

一方もうひとつの「プール風呂」は別泉質の”顕の湯”から引く
ナトリウム-カルシウム-炭酸水素塩泉☆
「もみじ風呂」と同じ源泉で
もともとは無色透明のお湯ですが
時間の経過や化学反応で濁り湯になったり
薄いブルーがかった色に変化します

プール風呂の周りにも濃い温泉成分が
長年蓄積して作った噴泉塔のような析出物もみられ
効能の高さ感じます

この一段高いプール風呂から眺める「黒湯」は
東鳴子温泉の貴重な遺跡とも言える貫禄
代々受け継いでいきたい宝物に見えました

高友25




みうたん☆クローバーZの混浴ログ♪

みうたんお気に入り度☆☆☆

【住所】 宮城県大崎市鳴子温泉字鷲ノ巣18
【☎︎】 0229-83-3170
【入浴料】 500円
【入浴時間】 10:00~15:00
【定休日】 不定休(要確認)

【HP】 高友旅館HP


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