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シモツケノクニ。

logbook #182 塩原温泉郷 和泉屋旅館





和泉4

実に470年の歴史を持つ
塩原温泉郷きっての老舗旅館”和泉屋旅館”
福渡温泉に入り二股に分かれる一方通行沿いに建つ
5階建ての鉄筋の宿
いかにも昭和臭い”鄙びた”というよりも”古びた”宿です
これも高度経済成長期の遺産のひとつなのでしょう

しかし道路を挟んだ向かい側には
別館がありこちらは歴史を感じさせる建物になっています
”文学亭”という文人ゆかりの塩原温泉らしいネーミング
1~2階部分が鉄筋コンクリートで玄関のある3階部分だけが木造建築という造り
確かにこの別館(旧館)には
明治・大正・昭和の名のある文人画人が数多く逗留したようで
大町桂月、有島武郎、竹久夢二、野口雨情、長谷川伸、山岡荘八と
ワタシも聞いたことのある名前がありました

和泉6

現在は文学亭には宿泊は不可ですが
いまでも残る各部屋には
彼らの残した作品が展示してあり
彼らのように静かな箒川の流れを見ながら
歴史に触れることができます

この文学亭の建物の一階に
混浴の露天風呂と混浴内湯があり
本館とはなんと!当時では斬新ともいえる地下道で行き来できます

露天風呂といっても目の前の箒川遊歩道からの視線を遮断するために
塀で囲われているため景観は望めませんが
かすかに耳に届く箒川の流れを聞きながら
静寂の湯浴みを堪能できるでしょう

お湯は内湯共に肌になじむナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉
露天風呂はクリアな透明なお湯に対して
混浴内湯のお湯は少し石膏を感じさせる若干濁りのあるお湯です

和泉25

プールのような広さを持つ混浴内湯の”大ぶろ”
お子さんは喜ぶこと間違いなしですね

見る感じではお湯の湧出口が見当たらないので
湯底よりお湯を出していると思われます
おそらく新鮮なお湯を保つためなのでしょうね
お湯の量は豊富で
この広い湯船から浴室にオーバーフローして溢れ出ています
これもまた贅沢極まりない掛け流しならではの味わい☆

この宿の歴史については15代目のご主人にお聞きできました
(お忙しい中ありがとうございました!)

もともとはこの建物は昭和9年に建てられた1~2階部分の鉄筋コンクリート建ての上に
木造の3,4,5階が建つ5階建ての建物だったそうですが
昭和24年にこの福渡地区での大火により1~2階のコンクリート部を除く
建物のほとんどが焼失してしまいます
同時に大家の書き残された作品の大半も消失
当時は敗戦国として昭和20年から27年まで国内はGHOの管理下
再建の際にもGHQへの届け出が必要とされたそうです

彼らの見解では”温泉”という文化もしくは”温泉宿”は
芸者があつまる破廉恥な場だということにより
建築の許可がNGに!
再三のやり取りの結果
規模の小さなものであればOKということで
許可が下りたのが3階建てということで
昭和24年の大火後に再建されたのが今に残る文学亭だそうです

和泉31

日本の混浴文化に至ってもその昔
街場の銭湯のほとんどが混浴だったそうですが
ペリーが来航し日米和親条約以降
”ふしだら”という見解から街中の公衆浴場は次々に別浴に変わったり
子孫繁栄のシンボルであった金精様(金勢様)も街中では見ることが少なくなり
共にその文化は人里離れた山間でのみ息づくものとなったという経緯があります

他国の文化を自国の文化という物差しで追いやってしまうとは...

近年位至っては高度経済成長期の遺産ともいえる
大型観光ホテルの相次ぐ倒産
ここシモツケノクニにおいても
女夫淵温泉ホテル、川俣温泉ふくよ館、湯西川伴久ホテルと
相次いで歴史ある温泉宿が失われています

1200年の歴史を持つこの塩原温泉郷も例外ではありません
470年の歴史を持つ和泉屋旅館
前述の大火以前にもこの福渡地区は大きな火災に2度も見舞われ
創業当時は別の場所(福渡地内)にあったこの宿
昔は火災の起きた場所に家を建てるのは不吉とされ
数回場所を変えながら現在の本館に至ります

和泉34

代々受け継がれてきた和泉屋の歴史を
必死で守ろうとする15代目のご主人の情熱を
めちゃ感じられました

幾度となく困難を乗り越えてこられた和泉屋
いつまでも混浴文化と共に
これからも多くの方たちの癒しを提供してもらいたいと思います

みうたん☆クローバーZの混浴ログ♪

【塩原温泉郷 和泉屋旅館】
みうたんお気に入り度☆☆☆

【住所】 栃木県那須塩原市塩原190
【☎︎】 0287-32-2005
【入浴料】 800円
【入浴時間】 14:00~15:00
【定休日】 無休

【HP】 和泉屋旅館HP

参考であり、変更もしくは過去のデータである恐れがありますのでご理解ください
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